南西の風が強く吹き荒れたこの日、ベイトフィッシュは海よりの風裏にゴッソリと浮き、
その下にはおびただしい程に無数のシーバスが一心不乱にベイトを追い掛け回していた。

特に湾奥の運河筋にはまだ水温が高く、軽い水が表層を支配していた夏の終わり。
沖には比較的安定したグリーン色をしたクリアな潮が存在する。

時合いは上げ潮が効いて岸壁沿いを伝ってボトムから沸いてくる時間帯と決めていた。
干潮直前に晴海、芝浦をランガンしたものの、52cmが1匹だけ。
そして上げ潮に転じ、しばらく経ってから11号地へ向かった。

ポイントに着くとすでに大量のベイトが浮いている。
水面を覗くと表層には濁った潮。
その岸際2mの範囲には、濁った潮をかき分けるかのようにしてボトムからグリーン色をした潮が沸いてくる。

まずは沸いている潮の岸際をカンニバルのトゥイッチで反応を見ると40〜60cmくらいの魚が何匹か豪快に襲い掛かってきた。
40〜60cmを3,4本キャッチ。

しばらくして岸際に沸いていた潮が徐々にキャスト範囲を包み込むように覆いはじめると、単発ながらライズが出はじめる。
そこでルアーをTDペンシルに交換しフルキャストで広範囲を探る。
「チャッチャッチャッ」と細かいアクションで誘うこと数投目、バシュ!!と水面を割って出てきたのは50cmくらいのシーバス。


そのあともトップで2本ほどキャッチして、活性の上がっているところへミノーを投入する。

水面をうっすらと照らす常夜灯の一番外側へスレッジをフルキャストして少し早めに引いてくる。
が、バイトはあるけどショートバイトでなかなか乗らない。
そこでただ巻きからジャークを織り交ぜて魚に見切られないようにするとガンガン食ってくる。
電撃アワセは禁物。

バイトがあった直後は、ロッドに重みが加わったのを確認してからラインテンションに負荷をかけていってフッキングさせる。

スレッジで47〜60cmちょいを3本とったあと、カンニバルも同様のアクションとアワセで次々と掛けていく。


ミドルレンジ〜ボトムにサイズの良い魚がいないかとローリングベイトやレンジバイブで探ったものの下での反応は皆無。
完全に表層を意識したパターン。


ルアーをビーフリーズのサスペンドに換え、ジャークとジャークの間でポーズさせる時間をそれまでのルアーより気持ち長めにとってバイトを誘と、これまたヒットの連続。
35cmとセイゴサイズから60cmと元気のいいサイズまでひっきりなしに食ってくる。


やっと20匹くらい釣ったところでそこそこのサイズがヒット。


引きだけは強かった65cm


結局、表層1m以内のイージーなパターンがハマって釣っても釣っても釣りきれず、
60cmオーバーを6本含む35〜65cmを30本近く釣ったところで終わりにした。

まずは秋シーズン1発目の群れに遭遇。

「ポイント」:港湾部
「使用タックル」:
ロッド:
ゼナック・デフィ プレジール88Crazy Hunter
リール:
シマノ・ステラSW4000
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・ソルトライン〈フロロショックリーダー〉30lb
ルアー:
カンニバル83S
スレッジ6SW
ビーフリーズSBSP
TDペンシル−R90