シーバスって魚を釣っていて本当に楽しいと思わされるときが年に何度もある。
いくらつろうと飽きがこないんである。

下げが効いてからいそいそと荒川へ向かう。
流れのあまり効いていないエリアへ立ち込む。

と、その前にコレ↓

レイガードスパッツとレイガードソックスの組み合わせ。
エイの毒針から身を守る”パズデザイン”のプロテクター。
ウエーダーの中に履くんだけれどもできるだけダメージをおさえれるようにしようといったもの。
過去にプロテクターなしで実際にエイに刺されたことがあるけど僕の場合は幸い軽傷ですんだ。
これマジですごい。
開発段階で見せてもらったんだけど本物のエイの針を人間の力で思いっきり刺しても、
がんばって5mmくらいしか貫通しない。
カッターで刺しても全然ささらないのだ。
もちろんウエーダーは気持ちいいくらいに貫通しまくる。
これから浸かるときには必ず必要でしょ。
少しでも釣りに集中するためにね。
これでガンガンシャローを歩き回る。

風が水を押すシャローエリア、何もないように見えるなかでもちゃんと流れの速い筋とそうでない筋が見える。
魚は圧倒的にその流れの効いた筋に着いていて、そこを攻めればちゃんと答えが返ってくる。
魚数が多いわけではない。
いい条件のところには魚が着いている可能性が高いだけ。

その一筋一筋を丁寧に流していく。
水深はかなり浅め。
ちょうどヒザ丈前後の単調なシャロー。
開始30分くらいたったところで水面が割れる。
TKLM90
60cmちょいちょい。
セイゴサイズもいるようで小さなバイトが頻繁に起こる。
40cmくらいのを2本追加。


しばらく叩いたが水深がスネを割りそうになったところで少し狙いどころをずらす。
干潮間際のシャローの水をかき集めたかのようにしてできた潮溜り。
水深にして80cm程度。
シャローにいられなくなった魚たちが一度待機するような場所。
潮はほぼ動いていないのでその潮溜りでウロウロしているやつが多い。
浅いところから風に乗せてナガレ95をフルキャストする。
このルアーのレンジが簡単にバイトを誘う。

でもなかなかサイズが出ない。
これは50cm前半。
95mmのルアーをも簡単に弾くバイトが連発する。
40cmくらいのを1本かけたあと、ゴン!とはっきりしたバイトが出た。
着水してラインスラッグを回収した直後に40m先のエラ洗いが見える。
62cm
40も50も60cmも腹パンパンで滅茶苦茶ゲンキ!

また何発かいいバイトを拾うも2連続でバラす。
やっとソコリを過ぎて潮が効いてきたところでもう一つの筋へ狙いを変える。
1時間経ったがまだ狙った潮がこない。
その30分後、絶好の潮がシャローを支配し始めた。

一つの筋を走る潮に引き込まれるようにしてシャローを駆け抜ける潮。
シャローのエッジを越えた潮が足元をすくわれんばかり勢いで、そこへと流れ込む。
流れを聞きつけて、どこからともなく魚が集まってくる。

まさに今ですと言うようにベイトが水面を飛び交う。
必死に流されまいとシャローにとどまるベイトたち。
その下で待ち構えるシーバス。
究極の妄想が頭のなか全体に広がった。

ルアーはナガレ130。
微妙に変わる流れの筋を見ながら魚の居るピンポイントを割り出していく。
2つの潮がぶつかる潮目をU字で引っ張ってくる。
ナガレ130、今の状況では少し潜りすぎ、ロッドを腕いっぱいに立てる。

数投目、セイゴのバイト。
そのまた数投目、シャローのエッジに差しかかろうとしたところでボゴッ!と出た。
やっと気持ちいいサイズがヒット。
77cm。

↓これ原工房にわがままいって作ってもらった大野ゆうきオリジナルカラー。
パールホワイトベースにミルクティーバックオレンジベリー
ブルーシャドウマツ毛つき!!!
このマツ毛がミソ。(うそ)
キモはコントラストの変化。
カラーなんてなんでも釣れるって人がいるけど。
僕の場合は逆。
やっぱね、カラーって重要。
最初の何本かを釣るなら何でもいいと思うけど、その次、その次を出したいなら必要性があると感じるのが僕の持論。
同じ群れを攻めるなら必要かと。
マツ毛はご愛嬌ってことで。
でもね、とにかく楽しまないとダメ。
カラーでもサイズでも動きでもそう。
楽しんだもん勝ちでしょ。

で、もう一発水面が爆発する。
これもシャローエッジの真上で出た。
73cm

その後も30分ほど粘ったが、潮がシャローの流れをなじませると同時に反応が遠のき終了。

「ポイント」:荒川
「使用タックル」
ロッド:
ゼナック・DEFI PLAISIR DP88Crazy Hunter
リール:
シマノ・ステラSW4000HG
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・ソルトライン〈フロロショックリーダー〉40lb
ヒットルアー:
TKLM90
ナガレ95
ナガレ130