ここんとこ身体がおかしいんである。
警告してるかのように身体が訴えかけてる。
ふとしたときにぐるんと目の前の世界が揺れだす。
気を抜くとすぐ波がきて揺れる、まるで一瞬だけボートの上にワープしたみたいに。
家にいるときも車を運転してるときも釣り中も。
果たして釣りのしすぎか寝不足か。

とはいっても釣り以外にもタイムスケジュールが色々とあってかなりランダムかつアグレッシブなライフスタイルになってる。
でも大抵は釣りが僕のライフサイクルをことごとく狂わすのだ。
狩猟本能を刺激する分泌物たちが、睡魔と戦ったあげく勝利を勝ち取ったとしか思えないときがしょっちゅうある
別にそれが辛いわけでも嫌なわけでもなんでもないんだが、ときには身体を休める時間も必要かなと月夜の海で
ロッドを片手に思ってしまったのだ。

12月に入ってから少し不規則な生活から遠ざかり、海にでる時間もへらした。
その甲斐あってか揺れる感覚が少しずつ広くなってきた。


気がつけば一月半以上も港湾部のナイトゲームをやってなかった。
思い出したように車を走らせる。
まずは辰巳。
ポイントに着く50m手前で水面が騒がしいのに気づく。
いってみると網ですくえそうなほどゴッソリといるセイゴたち。
ルアーを投げ込むとたちまちルアーの後ろには魚の隊列ができる。
全部25〜30cmちょいくらいのばかり。
未来あるセイゴたちにルアーを覚えさせてはいけないとローリングベイトでボトムを探る。

数投目でコココンッ!
40cmちょいがヒット。


なんか面白くないので速攻で移動する。
次は芝浦。
かなりクリアになってるかと思ったけど意外なほど笹にごりが入ってる。
ルアーはアイマの名前はわからないけど表層系のプラグ。
っていうか名前もコンセプトもわからず、ルアーだけたまたま頂いた。
おまけにフックも付いていないので何番が純正なのかわからない。
新製品だとは思うんだけど。。いつ出るのかな?!
とりあえずST46の6番をつけた。

泳がせてみる。

あ〜ごめんなさい、これ釣れちゃうね。。
ってな感じ。

結構ゆっくりめのワイドなウォブリングなんだけどかなりスローでちゃんと泳ぐ。
速巻きしてもバランスを極端に崩すこともない。
飛距離もこのサイズの固定重心のルアーの中では軍を抜いてる。
使う場所を選ばないルアーかな。

それよりなにより面白い。
水面ぎりぎりで1mmとか2mmだけ背中に水をまとって泳いでくる、わずかな波紋を残しながら。
それが簡単にできる。
TKLMとか悟空とかもそうだけど港湾部で釣りをする人にとってはおいしいサイズ。
ほとんどの人がルアーを潜らしちゃう。
この水面ギリギリ、1mm、2mmって世界がどれほどまでに魚をスレさせずにバイトまで至らせることができるかを
知ってる人はあまりにも少ない。
コンセプトは潜らせて使うのかもしれないけど、僕の場合はあえてそうしない。

冷たい北風のなか、一人バクる。

サイズは45cm前後ばっかりだけど、面白いように水面が割れる。

ハンマーとかのわかりやすすぎる引き波ではなくて、
イナッコとかがときどき波紋を残しながら泳ぐ様。
アクションを仕掛けたときのレスポンスも早い。
今の僕はトッププラグよりたのしく思う。


大きいのは見えなかった。
45cm前後がいくらでも追ってくる。

風とか、波とか流れとかある場所はバランスを考えて、このレンジをキープできるローテーションをすればもっと楽しくなる。


10本ちょっと釣ったところでやめた。

やっぱシーバスって面白い。
飽きることないこの魚。

「ポイント」 辰巳、芝浦
ロッド:
ピアーランブラーG862PR
リール:
セルテート3000
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・ソトラルイン〈フロロショックリーダー〉25lb
ルアー:
ローリングベイト77
アイマの新製品?