9月中旬あたりから吹いていた南風の日は、魚の活性も高く、表層付近での食いが活発だった。
22日夜中の前線通過にともなって風は一転して逆向きに変わった。
今夜も、荒川へ。
ポイントとして選んだところは風を背中から受けるような感じ。
実を言えば対岸の風表となるポイントに向かいたかったが、先行者が数人いたために、なくなくそのポイントを諦めざるを得なかった。
ところが風裏となるこちら側にも先行者が一人。
15分ほど様子を見ながら先行者が帰ったところを見計らって立ち込むことに。
先にポイントを叩かれた後とあって期待感を下げてしまいがちだが、そんな不安はすぐに吹っ飛んだ。
岸際に群れたイナッコが潮位の減少と岸際の流れがなくなるにつれて次々と外へ出て行く。
それを見計らったように何発かの捕食音が響きわたる。
「な〜んだ魚いるじゃん」てな感じでキャスト開始。
岸から近い流れの緩いところにいるかわいいサイズをTKLM90で食わせにいく。
攻めている水深は約1m、ライズのあった近くをデッドスローとトゥイッチで誘うとコッ!とかフワ!としたバイトが出る。
40cm前後の魚ばかりで、ひときわ活性が高い。
そのうちしっかりしたバイトを感じると直後に水面が割れた。
至近距離でのヒットとあって水面を滑らすように寄せてきたのは56cm。
そこからルアーをナガレ115にチェンジして流れの速い流芯を攻める。
するとわずか2投目に50cmくらいのフッコがヒット。
しかし続かない、水面にいたイナッコが沈みだすと後が続かず表層系のプラグには反応がなくなってしまった。
ならレンジを下げてみようとカンニバル129、サラナF125で試したもののこれまたノーバイト。
この状況を大きく捉えて魚自体の居場所が少しずれたと判断する。
そこで視点をかえてストラクチャーの下流側から発生するヨレの中を攻めてみる。
ルアーは表層系からヨレヨレまで試してみた。
が、一向にバイトはない。
となると、やはりレンジは遥かに下、しかも流れの速い中にあるヨレ=&ミノーでは取れない魚ということになる。
ポイントが広大なシャローとは違い、比較的手前から結構深くなっていく。
どのレンジに着いているかは試してみるほかない。
ルアーはローリングベイト。
先週は3mレンジでいいサイズをバラシているだけに外せない。
気づいてほしい、ミノーだけではとれない魚が腐るほどいるということを。
ミノーだけがすべてじゃない、1匹も釣れずに楽しめると言えるのか?
きっと長くは続かないだろう。
まずはフォールで魚のレンジを探っていく。
フルキャストでヨレの外側へ入れたらラインを水面につけたまま自然に流していく。
着水早々、1mを過ぎたあたりでバイトが出た。
それからはスーパーラッシュ!キャストすればキャストしただけバイトが出る。
巻きでもバイトは出るが巻きに入る前にしっかり咥えていく。
ラインテンションを軽く保ちながらカーブフォール気味に落としながら流していく。
50cm台が面白いようにヒットし続けるものの、60UPを超える魚がなかなか出ない。
もう少し深いレンジか?
というよりそこへ落ちる間へにフッコクラスが食ってしまう。
フッコクラスなら50〜58cmを10本以上キャッチした。
時間はあと30分足らずで潮止まりを迎えようというところ。
この状況でサイズが出るならフッコクラスの活性が落ち着く潮の止まりかけ、そのわずかな時間に期待を懸ける。
攻めるパターンはそれまでと同じでフォールのバイトを取っていく。
今までキャストごとにあったバイトは10投に1回あるかないか。
そんなわずかなバイトを拾っていく。
アプローチをさらに丁寧に繊細に流す。
キャスト後にスラッグをすばやく巻き取ると、ゆっくりフォールさせる。
1mを過ぎ、2mに差し掛かろうとしたところでPEラインが一気に張る。
ごふっっ!!
流れの中、およそ2mレンジではっきりとしたアタリが出た。
キャスト地点から7,8m下流に流されてからのバイト。
フッコ達の遥か下流、遥か下のレンジに良いサイズがいた。
スイープにアワセると魚はエラ洗いしないまま流れを見方につけようとする。
それを阻むように浮かせにかかる。
エラ洗い体制に入ろうとしたところでロッドを上げてそれを促す。
その瞬間ものすごい勢いでリールを巻きまくってテンションを保つ。
そのまま手前のボトムストラクチャーを巧みに交わしてハンドランディング。
サイズは77cm。
この魚を最後に終了。
「ポイント」:荒川 |
「使用タックル」 |
ロッド: |
ゼナック・DEFI PLAISIR DP88Crazy Hunter |
リール: |
シマノ・ステラSW4000HG |
ライン: |
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb |
+ショックリーダー |
東レ・ソルトライン〈フロロショックリーダー〉40lb |
ヒットルアー: |
TKLM90 |
ナガレ115 |
ローリングベイト77 |