山とか空とか雲とかぜ〜んぶでっけんだ。
山って、空って、曇ってこんなにデカイもんだっけか?


久々に味わった感覚。
何もないのに寂しさを感じさせないその感覚は何とも不思議なものだった。
東京にいると空だけ見たくても見れないし、
それ以前に1年間のうちに一度も空を見上げることのない人の方が多いのではなかろうか。


5月も下旬、僕は北海道へ飛んだ。
過去2度ほど北海道でスノーボードをしたくて来たことがあったっけか。
確か留寿都と苫務。
スノーボードのツアーじゃとても北海道の一部も満喫したとは言えなかった。
いや、満喫はしたのだろうけど満足しきれなかったのかもしれない。
別に北海道でなくてもボードができればどこでもよかったんだと思う。
だから物足りなさだけが残ったのを遊びどきの高校生ながら思ったりもした。

もし、東京ではなく山の近くで生まれてたら
もし、魚つりを知ろうとしなかったら
きっとスノーボードにどっぷりのめり込んでいたに違いない。

中学生のときに初めてボードをしにいった蔵王の山ではかなりおもしろいアドベンチャーな体験をした。
泊まるところが山の中腹にあり、麓まで降りるには当然ゴンドラで降りるんだが
なぜか泊まる側のミスでゴンドラの最終便に間に合わなかったのだ。
向こうはまったく責任をとる気なしで消えてしまったもんだからもー大変。
荷物を担いでライトの消された真っ暗なゲレンデをノーマルシューズで麓まで駆け下りた。
何百メートル、いや1キロ以上あったかもしれない。
洒落にならないんだけど友達ともども壊れ気味でバカ笑い。
麓までなんとか降りたはいいが駅まで行くバスの所要時間を調べると
どう考えてもあと5分、乗る予定の新幹線に間に合わないのだ。。
さぁどうしたもんだっていってもタクシーすら通らないので仕方なしにそのバスの乗り込んだ。
そこでうちらがとった作戦は・・・。
運転手さんに頼み込み作戦!
これでなんとか新幹線に間に合わないとっていうのは伝わったんだが
バスなので途中で人が乗り降りするわけだ。
その時間がなんとももどかしくて思わず「さっさと降りろよ!」
とか「こんなとこで乗ってくんなよ!」ってな罵声を浴びせてしまったりもして、
なんとか新幹線のドアが閉まる3秒前に滑り込むことができたのだ。

今回もスーパーアドベンチャー。
きっと面白くなるはず。


最終便で到着した新千歳空港から札幌市内へ移動すること1時間半。
今回の基地に着く。

そこで会った人物が一人。
もちろんお互いを知るのも初めて。

話を聞くうちに北海道の魅力に落ちていく自分。
これまた面白そうな人にあったもんだ。
彼とは最終日に落ち合うことにして
その場をあとにした。

寝床に着いたのは夜中の3時過ぎ。
起きたのは昼の12時30分。

さっそく小手調べに近くの湖に行く。
そのアウトレット。

それにしても寒い!

フリースを着込んでウェダー、レインウェアを着てもまだ寒い。
北海道を甘くみてしまったようだ。。

草木の生い茂った崖を降りること10m。
川岸に到着。
写真を見てわかるとおり河原なんてものはない。
川岸でいきなり水に浸かることになる。

ひゃっこい!
めちゃくちゃ冷たい。
1月の湾奥の水温並。
雪解け水の影響で予想以上に水温が低い。

一見何もないように見える川面も倒木や流木、がある。
水面下には堆積した葉や木の枝、起伏の激しいボトムがところどころあるように見える。
もっとも目立つのは大きな流木だった。
何度か叩いてはみたがわかりやすすぎて誰もが叩いているのだろう。
魚は出なかった。
それより目をつけたのはボトムの起伏。
川を垂直に走る深いスリットだ。
流れが最もあるのは川の中心あたり。
その流れがスリットを超えるとき発生する流れの変化に魚が着いているだろうと、
スプーン5gを対岸までフルキャストする。

一度ボトムをとり、そのスリットでU字を描くように引いてくるとボトムから少し上がったところで
微かなバイトがでた。
そのあとの数投目。
同じくしてヒットしたのは

ウグイちゃん♪
こんなキレイなウグイは初めて。
黄金色してるでしょ。

(釧路出身のうちの親にいわせるとウグイはなかなかとれない魚らしい。
うまい、まずいの価値は別としてあまり多くはいない魚だそうだ。)
実はこの画像、携帯で撮ったもの。
携帯でこれだけ撮れればたいしたもんだよね。

さて次を狙って同じスリットにスプーンを落とし込む。
するとフォール中ボトム付近でコン、ってなバイトが出る。
なんとかフッキングに持ち込もうと色々やってはみたが
散々フォールのバイトをとっておきながら0。
この日はウグイのみで終わった。