最終日

天候は最悪。
出発からずっと降りっぱなしの雨。
まったく止む気配がない。
シトシト雨ならまだいいけど何気に強く降っている。

当日、約束した人に連れられとある川に入る。
橋の上からのぞくと予想以上に濁っていた。

こんなんで出るのか?

とりあえず入ってみた。

水の力はすごい。
腿丈の水深まで入ると水圧を横からくらう。
川底の状態を足で探りながら確実に前へ進む。

途中、予想もしてない大きな岩に躓いて足を踏み外してしまった。
とっさに流されまいとしゃがみこんだが容易に立ち上がれない。
なんとか慎重に抜け出す。

一瞬の迷いが自分の生死を左右する。
死ぬかもしれないと感じたとき、生きてることを実感する。
まだまだこんなもんじゃない。

川を登っていくとオーバーハングした草むら、
わずかに流れの緩まったオーバーハングの下にバックハンドでピンに打ち込んでいく。
着水してチェイスミノーをワンアクション。

コン!
ともっていったのはブラウンでした。


で、またしばらくしたところでアメマスをキャッチ。


川のカーブの内側でアスリート5.5Sにヒット。

この魚を最後に次の魚を出すことはできなかった。

そして今回最大のアドベンチャー。
帰り道、距離にして約15mの崖が目の前に立ちはだかった。

山の斜面は非常にもろい。
強い雨に柔らかい地質。
もちろん足を滑らせて転落でもしたら90%はデッドだろう。
砕ける岩肌を慎重に登って今回の旅は無事終了した。

これほど自分の足を使った面白い釣りはない。
そう感じた今回の旅でした。

「使用タックル」
ロッド:
ダイワ・TD−S ZR601LXS
リール:
98ステラ200DH
ライン:
トラウト用ナイロンライン4Ib
ヒットルアー:
スプーン5〜7g
Cep55S
アスリート5,5S
チェイスミノー55F
リッジ56F