シーバサーがバサーを頑なに嫌うのはなぜか。
答えは簡単。
バスの二の舞を踏みたくないから。

そうならない為に何ができるのか。
シーバス釣りを維持していく為に自分に何ができるのか。
このバス問題をきっかけに強烈に考えさせられるのである。
今は考えることしかできない。
アクションできない自分になんだかモヤモヤとした気分になってくる。

さて、
湾奥のシーバスたち。
場所によってまちまちだが、一発目が差してきた。
7日に隅田川流域で35〜64cmまで10本キャッチ。
8日は雨降るなか、雑誌の取材、運河を攻め、これも潮が動いてる間中コンスタント食ってきて数を伸ばした。

それで今日。
群れの一部を追うようにしてポイントへ向かう。

都内の運河筋。
下げ5分の状態でポイントに入る。

都内では数少ないアサリのとれる場所だが、そのアサリをとりにくる漁師は一人もいない。
かかとで掘ればわんさか出てくるアサリ。
直径30cmほどの穴を掘れば両手で抱えきれないほどのアサリがとれる。
しかも普通にデカイ。
でも食えるかどうかは知らない。
今度だれかに食わせてみよ(笑)

まぁ、そんだけ潮の環境がいい証拠でもあるわけで、ベイトの寄りも当然いい。
1月下旬にバチが抜けたらしいが、まだ今日は抜けないはず。

1mは下げたポイントにウェダーを履いて浸かる。
まずは流れの変化+ボトムの瀬。
魚は流れの速いところにいて、流れの緩いところに入り込もうとするルアーをチェックしている。
サスケの壱で水深80cmくらいのボトムをゆっくり舐めるようにひいてくる。

表層での反応はすこぶる鈍い。
ベイトは何だろうか。
おそらくサッパかボトムの貝の間とかにいるちっさな虫みたいなやつを流れの中で大量に食ってるはず。

ガンガン流れる潮の狭間で一発目のバイトが出た。

60cmジャスト。

でも次がイメージしたタイミングに出ない。
ふとした時にコン!ってな小さなバイトが出る。


アスリート9cmに食ってきた40cmちょいのかわいいヤツ。


でも数にまとまりがない。
いるとすればここに溜まるだろうってところは単発でしか出なかった。

なら、ゴロタ場のブレイクを攻める。
ファーストブレイクは干上がってるので、狙うはセカンドブレイク。
ダウンクロスでブレイクに合わせたレンジにアスリートを送り込む。

流れがミオ筋の最も速い流れとブレイクとミオ筋の間の少し緩い流れ、ブレイクより手前の緩い流れに分かれてる。
セカンドブレイクの上で流れ違いから小さな渦を巻きながら目の前を流れていく。
そこにラインスラッグを出して、流れにラインを乗せると大きなU字を描く。
丁度、ブレイクに差し掛かる一歩手前のボトム付近でゴフッ!とバイト。


62cm。

ルアーをサスケに戻して今度はアップクロスでセカンドブレイクを狙う。
サスケが微妙に動く程度のスピードで、これもボトムにレンジを合わせて引っ張ってくる。

パターンが見える。
食ってくるのは大体、透明度が切れる水深80cmとか70cmくらいのボトム付近。
なかなかそれより上に来ようとしない。
フワフワと潮上から流れてきたベイトを食っているだろうシーバスがそこにいる。
集中してアップクロスで狙う。


サスケを押さえ込むようなバイトでヒットしたのは54cm


同じく、アップで食ってきた58cm。


少しずつずらしながら新しい面を探ってく。
潮がいよいよトロくなってきた。

と、思ってたらバイト。
54cm。

最後の最後、潮があと10分くらいで止まりそうなときに風が吹き始めた。
流れを取り戻したところでラパラCD9に換える。

ダウンクロスでキャストしてセカンドブレイクより先のシャローフラットな部分をチェックしてみた。
すぐに止みそうな弱い風水面にくっきりとした潮目を見せる。
そこに向かってキャスト。
少し沈めて潮目を切ってくる。
何度か引っ張ってきたところでやっぱりいた。
潮目を抜けたところでがっちりヒット。
61cm。

この魚を最後に干潮の時間を迎えたところで終わりにした。


ポイント:湾奥都内某運河
「使用タックル」
ロッド:
DEFI・プレジール88Crazy Hunter
リール:
シマノ・ステラSW4000HG
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・ソトラルイン〈フロロショックリーダー〉30lb
ルアー:
サスケSS95壱
アスリートS9
ラパラCD9