豪雨にみまわれた東京。

雨の上がったあとの7日、8日。

防災事務所から水門開閉の連絡メールが何度となく携帯を鳴らす。

近年稀に見る東京19水門の閉鎖。

湾奥のシーバスガイド船はスケジュール調整を余儀なくされた。


日曜日は友達の結婚式で山形へ。

朝、タクシーを拾って東京へ向かう途中の隅田川は歩道のテラスまで水で覆われていた。

異常潮位が続いたこの日は隅田川、荒川の水上バスが橋下をくぐれないという問題から運休に追い込まれ、

そのために実家の営業にも支障をきたすほどだった。




かなり長期になりそうな川の濁り。

おかげでベイトの溜まっているところがわかりやすく、

シーバスは果敢に水深数十センチのシャローへ乗り込んでガンガン食っているのを目の当たりにすることができる。

この日は久々の港湾部。






濁りの取れないエリアにも魚はごっそりと戻ってきていて常夜灯の下では数匹のシーバスがウロついているのが見える。

一つの運河筋。

川の激流から流れの緩い運河へと逃げ込んだイナっ子がごっそりと溜まるシャローエリア。

上げのシャローエリアで、そのベイトの群れにコンディションのいい魚達がピッタリと着いていた。


常夜灯がらみのシャロー。

パッと見で1,000は軽く超えているだろう数のイナっ子が水面を覆い尽くす。

その中で激しいボイルが何度も出る。

(55あるかないか)

付けっぱなしにしてたベイスラッグをイナッコの中に放り込むといきなりガツン!


こりゃかなりの活性。

次にキープ90でベイトの群れのエッジを通してくる。

ボイルが出るのは群れのエッジかざわついた瞬間の群れの中心。

それからブレイク。


表層を引っ張ってくるとあっさりとヒット。

(59cm)

超イージーなパターンに秋を感じながらやっぱり爆釣は楽しいなと。

とりあえずはなるべくベイトの群れを崩さないように攻め続ける。

普段であればボトムが見えるほどのシャローだが、さすがの濁りでボトムの様子はさっぱりわからない。

ときにジャークを織り交ぜながらリアクションでも誘っていく。

するとガツン!

(63cm)

港湾部の魚がまとまっている感じ。

アベレージも悪くない。





(61cm)

相当イナっ子を食っているのか腹はパンパン。

引きもバツグンに強い。


その中でときたま混じる50cm前後のバイト。

(52cm)

こうなったら数釣りに徹してみよう。

ということで丁寧に確実にバイトを拾っていく。

そのうちサイズが出るだろうと。

(57cm)

水が上げてくるとさらに突っ込んだところでボイルが出るようになる。





ブレイクを外し、浅いところだけを引っ張ってくると岸際に近いところでバコッ!と水柱が立った。

(64cm)



キープのレンジがモロにハマり立て続けに同サイズがヒットする。






(65cm)

70UP、80UPも混ざっているんだろうか。

いると思ってそのチャンスを見逃さないように水面やロッドを持つ手に神経を集中させる。



そろそろレンジを上げてやってみたい。

そう思っていた矢先、ピックアップ寸前にバッコッ!と飛び出してなんとかテールフックだけ掛かってくれた。

(でも58cm)

即効でブーツに変えて水面直下を攻めなおす。

夜明けの時間が迫るなか、1発見事な水柱が立ったがフッキングまで持ち込めない。

水面に出ていたベイトの数も見て解るほど減っていく。

どこへ移動するのか。



5,60匹のイナっ子の群れが沖へと泳ぎだす。

そのブレイク上でイナっ子を蹴散らすような水柱が出た。


落ち着いたところでブーツ90を通してみる。

すると案の定バッコリ!バイト。

?これは70いったかな?!いったかな?!

なんて思ったが・・・

(66cm)





しばらくして夜が明ける。

そして沈黙。

一夜の爆釣劇。

何発バラしたかは覚えていない。


ポイント:江東区運河筋
「使用タックル」
ロッド:
ダイワ・ブランジーノ87LML・URBAN SIDE CUSTOM
リール:
ダイワ・セルテート3000
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・トヨフロン スーパーLEX8号
使用ルアー:
ベイスラッグ
キープ90
ブーツ90