夏後半の港湾部。

はっきり言ってそれほど甘くはない。

特にオカッパリ。

ボートからだとオカッパリの目と鼻の先でシーバスが乱舞しているんだが、

まだ奥の奥にまで群れといえる数が入り込んでいないのだ。

慌てることはない、来ないものは来ないのだから。


先日はデイゲームの運河内をまわってみた。

群れの魚を探す旅ではなく、居着きを拾っていく釣り。

同じポイントに2匹といない状況から探り出したが4発掛けて1本しか取ることができなかった。

その全ての魚が潮通しのいいエリア・時間帯、安定した水温をキープしているエリアにいた魚だった。

数が少なければ少ないほど、ストラクチャーにはタイトに着き、ボトムでもタイトに着く。

一匹狼のシーバスにおけるリスクはデカイ。

警戒心の強い魚ばかりだが、そのポイントで一番良い所に陣取るのがこの手の魚。

これもまた僕の好きな釣りの一つだ。




この日は夏の定番、川筋へと出かけてみた。

場所は荒川。

これもまた時期的に魚影にムラがある。

特に下流域では魚のまとまっているところを見つけるのは大変だ。

取れて2,3本がいいところ。

それでいて満足のいくサイズを誰もが取れるわけでもない。


こんな時期の僕の好きな釣りが今年もスタートする。



満潮から3時間ほど経ったポイントは、それなりに水深も浅くなっている。

魚は明暗部?ブレイク?それとも水門まわり?

そんなとこにも間違いなくいる。

でもガンガン食ってくるような魚はたくさんいない。

魚はいるよ、おそらく沢山ね。

正直食わせきれない魚が多すぎる。

これはまた次の課題として今回はスーパーシャローエリア。


ボトムの変化もなければ根も何もないフラットなシャロー。

イナッコが岸際数mをパニックダッシュしているのを確認してトップを投げてみる。


DOG−XのSW。

チャッチャッチャッチャッ!とドッグウォークさせながら水深50cmの水面を通してくると案の定1発目で水面が割れた。

見事にミスフッキング・・・。

というか今のスゲー小さい。。

えー こんなのがいて食ってきちゃうのかねぇ。

そういえば去年とまったく同じ様子。


そうこう言いつつも何度か通したDOG−Xにバコッ!と食らいついた。

(50ちょい)

このバコッ!ってやつを早く見たくてやりに来たようなもんだ。



潮はダラダラと下げるが岸際までは届かない。

たいして効いてもいない岸際に、シーバスは息を殺してスーパーシャローへ、そして岸際へと近づいていく。

ソロソロソロソロ・・・と忍び足でイナッコに忍び寄る。

そこには逃げそびれたイナッコがいる。

そしてオイラがいる。。



ここからはお得意のブーツ90。



バコッ!と水面が炸裂するわけで。

ときにはシーバスが追ってくると同時に水面の盛り上がりがルアーへと近づいていって・・・・  結構ドキドキワクワクです。。

お〜キタ!キタ!キタ!・・・・・・  バコッ!! うほっ!!!  みたいな感じでね(笑)



あんまり調子に乗るとこ〜んな25cmくらいのセイゴとかも活性バリバリで掛かっちゃったり。



40cmちょいくらいのもいたりとサイズはバラッバラ。




水面ジャークでバコッ!

超激浅な水深20cmくらいのところも引いてみたりすると水深40cmくらいのところから水面の盛り上がりが近づいてきて・・・・


バコッ!!!


と一発。

60cmないくらいかなぁ


そんな楽しみも長〜くは続かず・・・。

流心の潮も緩み始めて、さらにアクションをきつくやらないと出てこなくなり、もう一発同サイズを掛けるもバラシ。


もう限界かな?

と思った矢先にまたこのサイズがチュパッ!と。。



食っちゃうもんだぁね〜。

ハァ・・・。

という感じで終わりにしました。



さて、ここらでブランジーノ87LML・URBAN SIDE CUSTOMのことを少し。

ダイワと共同開発という形でやってきたこのロッド。

ぶっちゃけ、これっぽっちも妥協することはなかった。

ロッドの取り回しからルアーアクションをかけたときのフィーリング、ファイト、キャスト・・・。

オカッパリのポイント環境で1000本以上のシーバスを釣ってきたからこそ改めて必要だった短いグリップ。

これは柵越しに釣りをしなければならない環境で、アンダーキャスト、ロッドポジションの上下をするときに

上腕に乗ることのない長さをとった。

そうすることで港湾部のランガンも長いグリップのわずらわしさがなく快適な釣りができるようになった。

今までの重いブランクであればグリップを短くしたところで、疲れてしょうがない。

ロッドを軽くできたこと、それはグリップを短くしても取り回しの快適さを失うことなく扱えることができ、

それによって長くなったリールの足〜ティップまでの部分を余すことなく利用できることなのだ。

軽さは快適さやアキュラシー、それによって生まれた有効なレングスは飛距離にも貢献していることになる。

ときにはバックハンド、アンダーハンドキャストだけで釣りきる僕にはこのグリップの短さは絶対的なモノ。

高弾性カーボンを厚巻きにし、極力ブレをなくしたバット〜ティップはもたつくことのないシャープ感と適度な粘り。

それによって快適になったのはミノーだけでなく重たいバイブレーションの釣りでも快適なアキュラシーキャストを約束してくれた。

ブランジーノは自重130g、手にとってもらえれば驚異的な軽さを体験できるはずだ。


ポイント:荒川
「使用タックル」
ロッド:
(プロト)ブランジーノ87LML☆URBAN SIDE CUSTOM
リール:
セルテート3000
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・トヨフロン スーパーLEX8号
使用ルアー:
DOG−X・SW
ブーツ90