今や釣り道具は細分化の一途をたどり、●●●専用!の文字がやたら躍ってる。

当然その方が具体的で、まさにそれを求めていた人にはセレクトに迷うことなく買えるアイテムであることは確かだ。

しかし、タックルの細分化が進んでいくなかで、一つの落とし穴がある。

自分がシーバスを始めたころにはシーバス用のロッドもルアーもそれなりにあったけど

バリエーションが少なく、できないことが山ほどあった。

その中であーだこーだとなんとか工夫して東京のシーバス釣り環境に合わせて釣る努力をしてきた。

ルアーを改造したり、作ったり、ロッドやラインを変えてみたりとやることが沢山あった。

釣具屋のソルトルアーコーナーが広がれば広がっていくほどできることが増えてくる。

それって、今までできなかったことに気づき、何故それが必要なのかを理解した人達が問題を解決しようと

色々なものを世に送り出したきた物。

何かに気づけることの大切さ、それはその道を歩み色々な物事を見続けてきた人間にしかわからないものであり、尽きない興味の裏返し。

これを失ったら最後、それは釣りをやめるときになるのかもしれない。






9月も下旬。

つい2,3日前に降った雨のおかげもあって港湾部の水もだいぶ変わっていた。

完全に開幕。

ここしばらくは行けば必ず魚の顔を見れる荒川へ出かけてたけど、さすがに港湾部も気になった。

隅田川の状況もいいだけに行き場に迷ったあげく港湾部を選ぶ。

運河筋の水もかなり回復し、いかにもといった雰囲気。

以外とクリアな湾奥の水。

浄化の早いシャローエリアは特にこの傾向が強い。



朝の下げ3分に新木場へ。

潮が思ったほど効いていないことに気づく。

風向きと潮は同調しているが潮にトルクがない。

流れの最も出るミオ筋と流れの当たるストラクチャー、群れが着いていれば何度かコンタクトがあるだろうポイントではバイトも出なかった。

目だったベイトも見えない。

ルアーをレンジバイブに変えて流れのたるんだオープンフラットなボトムを広範囲に引っ張ってみる。

すると何の変化もないラインでゴンッ!とバイト。

(58cm)

でもこれっきり。

ヨルクル、ベイスラッグとボトムを中心に探っていったが見切られてる感が強いので諦めてポイントを移動する。




そこからほど近いシャローエリア。

隣接した排水口からは濁った排水が出ていて30m四方の水面はにゴリで覆われている。

まずはここをチェックする。

排水された濁った真水はクリアな海水の上に乗り、天然のカバーとなってその周囲を多い尽くし、

そのカバーに紛れ込んだイナっ子の下でシーバスが悠然と待ち構えている。

そこに付けっぱなしのレンジバイブを放り込んでボトムをとってから引いてくる。

別にバイブじゃなきゃいけない理由はない。

食ってくるレンジ、アクション、スピードに幅がある活性の高い魚がいるということ。

(62cm)

連続してもう1発。


(60cm)

だからワンテンでも食うし、

(56cm)




X−80でも食っただろう。



しばらくして風が強くなってくる。

風に押されたシャローの水が一気に押し流されると排水の濁った水もそれと同時に一定方向へと流れだす。

これはチャンス。

濁りの帯が入ったシャローをワンテンで撃っていくとかなり適当なハイピッチジャークにゴンッ!とティップが入った。

(キモチイイ〜♪)

このままワンテンで一流しするが1バラシしただけで次が出ない。

次の流しでクルクルにチェンジする。

もうすぐ?発売のクルクル・カウンターアタック。

ダブルフック等が付けれるツインフックハンガーなるものがついているのでフッキングをアシストしてくれる。


キャストラインは水深7,8mくらい。

一旦ボトムをとってブレイクを舐めるように早巻きで引いてくると根がかりと間違えそうなバイトが出た。

(52cm)

フロントフックが口の柔らかいところに入ってアシストのダブルフックがその脇へアッパー気味に。

ナイスアシスト♪


キャストしながらブレイクの先で食ってくるのか、ブレイクに差し掛かったところで食ってくるのかシャロー上で食っていくのかを

チェックしてたけど以外とどこでも食ってくる。

ここぞっていうラインが決まっていない。

唯一わかっているのはボトムレンジ。

ボトムに近いほうがバイトは出せる。


クルクル・カウンターをフルキャストしてボトムからのリフト&フォール。

ブレイクに差し掛かったあたりでフォールしたところをガッツリ引っ手繰っていく激しいバイト。

(66cm)


またレンジバイブに変えてクルクルよりさらに早巻きで引っ張ってみる。

ボトムはきっちりととって。

すると足元から5mくらいのところでガツン・・・。



はぁ〜癒される〜

(52cm)

結構たくさんいるんじゃないの?って思いたいけど一箇所にはまとまっていない。

だから広範囲に探り歩く。

それで食ってくるラインやらレンジやらアクション、スピードを確認してく。

(48cm)

ついでにもう1バラシ。

でもこれだけ食ってくれると良い季節になったなと・・・。


まぁ、こんなクルクルとかバイブとか投げまくってるけどつくづく思うのがブランジーノのブレのなさ。

クルクルみたいに20gを超えてくるとデロロ〜ンとティップいつまでも波打ってバットまで波打って収まらず

キャストが決まらないってよくあると思う。オープンエリアならどこ飛んでいっても別いいけど。。

けど、ブランジーノのキャストフィールは最高。

魚を掛けるとちゃんと曲がるけどバットがしっかりしてるぶん、そのパワーがティップまで確実に伝達される。

それでいてティップがブレない。

相当満足です。

最後にもう1本、シャローから外れた4mの壁撃ちでヒット。

(62cm)


この魚たち、しばらくここら辺にいてくれないかなぁ〜。。


ポイント:江東区
「使用タックル」
ロッド:
ダイワ・ブランジーノ87LML・URBAN SIDE CUSTOM
リール:
ダイワ・セルテート3000
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・トヨフロン スーパーLEX8号
使用ルアー:
レンジバイブ70ES
VISION110SW
クルクル・カウンターアタック
ヨルクル
ベイスラッグ
X−80SW